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    BLOGGING

    2013.01.04

    ヒップホップじゃないと、だめなんだ。

    AMP MUSICは2013年、セネガルのインディーズミュージシャンを世界デビューさせます。2011年から準備を続けてきました。

    今年デビューさせようと思っているセネガルのミュージシャンたち。若手の4人のつくる音楽は、まさに「ド・ヒップホップ」。ケニアのミュージシャンはまだ「ヒップホップ調のポップス」だから受け入れられやすいけど、正直、売る側としては、こんなにヒップホップだとマーケットが小さいから売りづらい。

    でも、彼らに、「なんでヒップホップなの?」と聞いていくうちに、考えが変わった。
    ヒップホップじゃないと、だめなんだ。

    昔は日本にもそんなころがあったんだろうなと思う。音楽が社会に必要とされていた時代。

    ギャンは、9歳のときに、ダカールの貧困エリアから田舎に、家族と離されて、ひとり、移った。素行が悪くて矯正のために送られたのだ。田舎では学校にいかず漁業を手伝った。

    すべてのことに怒っていた。貧しい暮らし、家族、この場所、社会、自分の限られた未来。人を傷つけずに、怒りを表現する方法が必要だった。それがラップでありヒップホップだった。

    14歳で、働きながら、ラッパーになる、と決めた。以後15年、音楽をやっている。

    -「それであなたの怒りは減ったの?」

    ギャンは答えず、笑いながら言った。
    「明日はよくなる、っていうのがヒップホップのフィロソフィーなんだよ」

    彼らにとっては、音楽は、音やジャンルじゃない。「なんでヒップホップなの?」という質問はナンセンスな質問なのだった。ヒップホップじゃないと、だめなんだ。

    それは、届ける側にとってだけではない。彼らがライブをするとき、うらやましいくらい、聴き手と「ヒップホップ」が共有されている。ビートルズの時代やフォークソングの時代に日本でもそうだったように、その曲やメッセージが、社会や時代とぴったり合っているのだ。ひとりのミュージシャンのひとつの曲を聴いて、みんなが心を動かすことができる。そうだそうだと、共感し、同じ気持ちで明日を生きることができる。

    「メッセージを伝えるのが、ヒップホップのやり方さ」とギャンは言った。

    ミュージシャンたちにとっても、聴き手にとっても、ヒップホップであることが重要である社会が、ここにある。

    ◆ギャンについての記事
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